日本の高齢化率は、平均寿命の高齢化や少子化による出生率の減少により増加を続けています。
そのような中で、地域の高齢者の方やそのご家族、介護事業者に対し、福祉用具や介護に関する情報提供などを通して支援を行っている施設が「富山県介護実習・普及センター」です。
今回の記事では富山県介護実習センターがどのような施設なのか、インタビューを通して迫っていきたいと思います。
富山県介護実習・普及センターでは、県民の皆様が高齢になっても、障害があっても自立した生活・在宅生活を安心して送ることができるよう支援する以下の4つの事業を行っています。
福祉用具展示場には、歩行車、歩行器、車いす、ベッド、介護ロボット、コミュニケーション支援機器、排泄関連の展示コーナー、などがあります。
浴室には、入浴用の椅子、バスボード、バスリフトなど体験できるよう展示しています。
モデルルームには、生活の中でどのように使えばよいか体験・相談に応じることができるように廊下、食卓、浴室、洗面所、寝室、キッチンなどを設置しています。
相談者ご本人様、ご家族様、ケアマネ、福祉・医療関係者、貸与事業者 などの方々が1日平均1~3名程いらっしゃいます。令和2年度はコロナ禍の為来場者数が減少しておりますが、年間来場者数は以下のとおりです。展示場・モデルルームは土日祝日も見学が可能です。
展示場 | モデルルーム | 年間来場者数 | |
---|---|---|---|
平成30年度 | 786 | 71 | 857 |
令和元年度 | 702 | 77 | 779 |
令和2年度 | 399 | 76 | 475 |
当センターでは本年度も前年度から継続して、厚生労働省「介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム事業」の相談窓口として、介護現場やロボット開発企業の方からのご相談対応、介護ロボットの試用貸出、体験展示を行っています。 それらを踏まえ介護現場や一般の方に広く介護ロボットを体験していただくことを目的に、展示場やモデルルームで、全20種類の介護ロボットも展示しております。(常設展示、期間限定レンタル展示を含む)富山、石川、福井、岐阜を担当エリアとしておりますので、関心のある方はぜひお立ち寄りください。
また、一部の研修会では研修のプログラムに介護ロボットを体験、紹介する時間を盛り込んでいます。今年5月、当センター主催の福祉用具・住宅研修でケアマネージャーの方34名を対象に、「まもる~のHOME」をご紹介いたしました。 機器一式、ラミネート、パンフレット、ベッド設置写真を活用し研修生が使用場面のイメージを膨らませることができるよう、ご紹介いたしました。
現在の展示場は20年程前に会館の新築に伴いつくられました。
展示品の入れ替えは行っていますが和室がメインのつくりとなっております。
私たちの暮らしのスタイルも洋室中心となっているため今後改修を行っていくことを考えています。
そしてより多くの皆様に福祉用具を見て、触れて、試すことができるように展示場PRしていきたいと思っています。
福祉用具や介護ロボットを活用することで、より快適な暮らしにつながったり、現状の課題を解決できることもあります。
富山県介護実習・普及センターは、展示だけでなく、相談や体験を通して福祉用具や介護ロボットに実際に触れることができる貴重な施設です。
生活や介護のことでお困りの方、福祉用具や介護ロボットに興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
※「まもる~のHOME」の展示は2021年9月30日(木)までを予定しています。詳しくはこちら
介護ロボットメーカー勤務。カスタマーサクセスを担当。
介護に関するコラム記事を執筆中。
など
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