まもコラム

『介護ロボット』の印象調査、『使ってみたい』は何%?その理由は?

『介護ロボット』の印象調査、『使ってみたい』は何%?その理由は?

『介護ロボット』とは、介護者の負担を軽減することだけでなく、ご利用者の自立を支援することを目的としたロボットです。『介護ロボット』には様々な種類があり、厚生労働省では介護ロボットを利用6分野13項目に分類し、重点分野と定めて開発・支援が行われてきました。
ITと組み合わせることで、介護分野の業務を大きく変革させることが期待されている『介護ロボット』ですが、実際には、どれほどまでに浸透していて、どういった印象を持たれているのでしょうか。

この度、幅広い業種・年齢の方の意見を取り入れるため、オンライン上で世の中の『介護ロボット』の印象調査を2021年2月22日~2021年4月1日までの40日間行い、41件の回答をいただきました。
(株式会社まもるーのは、介護現場の負担軽減を目指す見守り機器メーカーです。)

それでは、アンケートの結果を見ていきましょう。

アンケート結果

介護ロボットを利用してみたいと思いますか。

41件回答

アンケート調査の結果、『介護ロボットを利用してみたいと思いますか』という問いに対して、「思う」が73.2%(30件/41件)「思わない」が26.8%(11件/41件)と、ご回答いただいた方の4分の3近くの方が「介護ロボットを利用してみたいと思う」という結果になりました。

介護ロボットと聞いてどのような印象を受けますか。(複数回答可)

介護ロボットの印象について複数回答可の問いに対するご回答としては、

「介護ロボットを利用してみたいと思う」
と回答した方の『介護ロボット』の印象

「思う」と回答した方の『介護ロボット』の印象としては、「便利そう」が70.0%(21件/30件)、「使いやすそう」が13.3%(4件/30件)、「操作が難しそう」が33.3%(10件/30件)、「よく分からない」が23.3%(7件/30件)、「その他」が3.3%(1件/30件)という結果になりました。

「介護ロボットを利用してみたいと思わない」
と回答した方の『介護ロボット』の印象

「思わない」と回答した方の『介護ロボット』の印象としては、「便利そう」が9.0%(1件/11件)、「操作が難しそう」が45.4%(5件/11件)、「よく分からない」が63.6%(7件/11件)という結果になりました。


日本の高齢化率は増加を続け、医療・福祉の分野における人手不足は、深刻さを増しています。そのような中での介護従事者の負担は計り知れないものです。
だからこそ、負担軽減の助けとなる『介護ロボット』へ期待が高まっているようです。
しかし、その反面で、「思いやり」「あたたかさ」を重視する介護の現場では、『介護ロボット』に対して冷たく無機質なイメージを抱きがちであることや、新しいものを取り入れ辛い環境や体制から、『介護ロボット』を敬遠してしまっていることが考えられます。

回答者全体の『介護ロボット』の印象

全体の『介護ロボット』の印象としては、「便利そう」が53.6%(22件/41件)、「使いやすそう」が9.8%(4件/41件)、「操作が難しそう」が36.6%(15件/41件)、「よく分からない」が34.1%(14件/41件)、「その他」が2.4%(1件/41件)という結果になりました。

全体として見てみると、『介護ロボット』に対して、「便利そうだがよく分からない」という印象をいだいていることが分かります。これは『介護ロボット』について知る機会が少ないことや、自分や家族にまだ介護が必要でないために、自分とは関係のないものとして認識してしまっているのではないでしょうか。

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まとめ

今回のアンケートでは、『介護ロボット』を使ってみたいと考える方が、使ってみたいと思わない方に対して3倍以上多い結果となりました。その背景には日本の超高齢化社会があり、『介護ロボット』への期待の大きさが分かる結果となりました。

『介護ロボット』を使ってみたいと考える理由としては、プライバシーが守られることや、介護者の負担軽減への期待などが挙げられ、使いたいと思わない理由としては、『介護』のあたたかいイメージと、『介護ロボット』の無機質で冷たいイメージがそぐわないという理由や、新しいものが浸透しにくい介護施設の環境面での課題が浮き彫りになりました。

全体の『介護ロボット』を使ってみたいと思う理由としては、『便利そう』が70.0%と大半を占める結果となり、他方で『介護ロボット』使ってみたいと思わない理由については、『よく分からない』という理由が63.6%と半数以上を占めました。
根本的な原因として『介護ロボット』について知る機会が少ないことや、介護に対する意識の違いからこのような結果になったと考えられます。

『介護ロボット』と聞いてピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、いつかご家族に介護が必要になったり、自分自身も老化や病が原因で、突如『介護』という問題と向き合わねばならない日がやってくる可能性は誰にでもあります。
そのような時に、介護者の負担軽減、被介護者の自立支援に役立つ、『介護ロボット』という存在を知っていることは強みになります。国から助成金や、補助金が出る場合もあるため、どのような『介護ロボット』があるのか、自ら率先して情報を取り入れることが大切です。

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【参考サイト】

杉山 貴子

介護ロボットメーカー勤務。カスタマーサクセスを担当。
介護に関するコラム記事を執筆中。

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